小口現金の活用のススメ

お店で使用する消耗品がなくなったり、仕込み途中に食材がきれて近所ですぐに調達しなきゃならないとき、毎回レジ金から現金を出金するのは手間!と感じる方も多いのではないでしょうか?
レジ金は使用せずに、スタッフが自分のポケットマネーから立替えて後日精算したり、オーナーから現金を渡してもらい購入しに行くというお店もあると思いますが、
そのような手間を省くため、「小口現金」という、“日々発生するお店の経費を精算するために少額の現金を手元で管理しておく”方法をおすすめしております。

簡単に説明すると、【レジ金とは別に お店用のお財布を作って、経費用のお金の出入りを管理する】ということです。
小口現金のメリットは以下のような点があげられます。

1) 必要なときにスタッフが現金を使えるため、出費が急にあったときでも対応可能
2) おつりや売上金が入っているレジ金の管理が容易になり、ヒューマンエラーが減る
3) 立替を個人がする必要がなくなるため、スタッフの負担が少なくなる

逆にデメリットになることもあります。

1) お店に常備しておく小口現金は少額とはいえ盗難のリスクは高まる
2) 不正利用された場合も気づきにくい
3) レジ金と小口現金と2つ管理する形になる

(3)については手間が増えると感じるかもしれませんが、現金売上のお金とおつりしか管理しないレジ金は、思ったより容易に管理できると思います。

小口現金の管理方法としては、以下のような流れで行うとよいかと思います(あくまで一例)。

1) 月の初めに、その月に使用するであろう小口現金を通帳からまとめて引き出す(通帳から引き出すと小口現金に移動したとわかりやすいです)→ 小口現金用のお財布へIN
2) 少額の現金支払いの経費はすべて小口現金から支払って、領収書はそのお財布にいれておく
3) 最初に引き出した小口現金の合計から、領収書の合計を差し引くと、お財布に入っている小口現金の残高と理論上一致する(月末に確認するとよいでしょう)
4) そして翌月の月初に(1)から繰り返す(途中小口現金が足りなくなったら、通帳から追加で引き出すのもOK)

通帳から引出でなければいけないわけではないですので、月初だけレジ金から出金し、小口現金へ移動させるのでもよいでしょう。
(3)の段階で、精算書等作成すると、より精密に管理できると思います。エクセルに簡単な関数を組み込んだものを作成すれば、領収書の金額を打ち込むだけで理論残高を計算してくれるようにもできますので、そのような管理もおすすめです。
弊社のお客様には、小口現金管理ができるエクセルのご提供もしております。少しでもお客様の事務処理の負担が減り、経営により注力できるようなアドバイス等をご提案してまいります。

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