こんにちは。
飲食店の求人募集の広告の中で「美味しいまかない付き!」という文言をよく見かけると思います。また、飲食店を経営されている皆様も福利厚生の一つとしてスタッフさんにまかないを出されている方も多いかと思います。私自身、学生時代その募集に釣られて飲食店で働いておりました。
今回はその「まかない」についてのお話です。
まかないは経営側としては食材のロスも減らせますし、(まかない用に食材を仕入れる場合もありますが)新人コックさんの練習の機会にもなります。スタッフさんにとっては美味しいごはんを食べられて食費が減るので、双方にメリットがあります。
ですので、まかないの制度は良いものなのですが、経理処理において知っておかないと従業員さんへの給与として課税対象になってしまうことがありますので注意が必要です。
注意すべき点は以下の2つです。
1.オーナーやスタッフが食事の価額の半分以上を負担していること。
2.次の金額が1か月当たり3,500円(税抜き)以下であること。
(食事の価額)-(オーナーやスタッフが負担している金額)
次の2つの要件を両方満たしていれば、給与として課税されません。
食事の価格は
食事の材料費や調味料など食事を作るために直接かかった費用の合計額となります。
また、まかないは自家消費ということになりますので、その分も売上に計上しておかないと売上が漏れていることになりますので注意が必要です。
こんな風になっているのなら面倒なのでやらないということではなく、制度を理解して続けて頂ければと思います。
飲食業は日々の仕込み、営業が大変ですので、どうしても経理業務がおろそかになってしまいがちです。また慣れない経理業務にストレスを感じることも多いかと思います。
弊社ではそんな飲食業の皆様に飲食店プランというものをご用意しておりますので、お困りごとがございましたらお気軽にご連絡ください。助けになれるかと思います。
参考HP
食事を支給したとき(国税庁HP)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/gensen/2594.htm